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遠藤熊吉自筆ノート
表紙には方言関係の文献名が列挙されている。『俚言集覧』『盛岡御国通辞』など江戸時代に編纂された方言集の名前も見える。
『増補俚言集覧』(江戸時代から写本として伝わる『俚言集覧』に基づき、明治32年から33年にかけて改編増補した方言集)からの抜き書き。
『御国通辞』(1790成立。当時の盛岡方言を江戸語と対比して示したもの)からの抜き書き。
右頁には、「春の日」のアクセントが「春の太陽」の意味の場合と「春の一日」の意味の場合で異なることを記載している。左頁は、ガ行音の鼻音化の現象についてのメモ書き。音声の観察に熱心であったことが分かる。
左から5行に次のような記載が見える。「新しい語が出来ると古い語が亡びることもあるが意味が特殊化して残ることもある。用途は移り乍ら名称ばかりは古風な伝承をもつままに用いたものと考へられる者あり。」 ことばの意味が変化していくことに注目していたようである。
表紙の裏側にも大量のメモ書きが成されている。文献名もあれば、方言語彙の覚え書きもある。
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