2005年9月17〜19日に、東北地方の方言・国語教育の研究者が西成瀬に集まり、ことばに関する調査を行った。調査の目的は、遠藤熊吉によることば教育の実態を記録に留め、その成果を検証することである。まず、遠藤のことば教育の実態を知るために、西成瀬小の旧教員や卒業生に対し、インタビューを行った。また、ことば教育の成果を検証するために、西成瀬小の卒業生と西成瀬小以外の小学校の卒業生（亀田地区在住）に対し、発音調査（音声項目の読み上げ調査）とアンケートによる言語意識調査を行った。
　調査員は9名、インフォーマント（被調査者）は42名。調査場所は西成瀬地域センター（元西成瀬小校舎）である。この調査には、NHK秋田放送局の取材も訪れ、後日、いくつかの番組で取り上げられた。